かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第748話「サンドバッグ」【2018年11月】

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* * *


"受験に向けて勉強を頑張る!"と言いながら……少し失速気味なS。咳払いと鼻鳴らしが止まらず、パパからは"ウルサイ!"とキレられています。すると大声で泣き出して、激しく息を吸ったり吐いたりして苦しそうになります。物を投げたり、机を叩いたりもしています。


話を聞くと。


S:「体育は、僕がいると試合に負けるから、"Sさえいなかったら勝てたのに!おまえ学校来んな!"と言われる。」


S:「音楽は、学習発表会の練習で、できないリコーダーを持って立つだけを繰り返している。」


S:「班替えが頻繁にあって、自分が何班か分からない。掃除の時間は、同じ班の人について行ってる。自分で当番表が見れたら自分で分かっていいなと思って、同じ班の人に、"俺って何班?"って聞いたら、"アホか!そんな事も知らんのか!"と班の全員からめちゃくちゃに怒られた。」


S:「普段からずっとアホと言ってブチ切れられていて、何ついてアホと言われたのか、なぜそんなに怒っているのか分からない。クラスメイトは全員嫌いで、親切な人は一人もいない。」


S:「僕は何の為に生まれてきたの?みんなからアホアホと馬鹿にされて怒られ続けて、叩かれて死にたくなる為に生まれてきたの?蝕まれて生きるのが嫌になって死ねばいいの?」


そりゃ……帰ってから発狂するだろうし、学校行きたくもなくなるし、辛いばかりだなと思いました。いわゆる虐めとかではないのでしょう……でも、Sはクラスに友達がいなくて、このメンバーとお別れしたくて、"受験に向けて勉強を頑張る!"と言い出したわけですが、まだ5年生、道のりが長いのでした。


パパもそうですが、5年生が当然知っているはずの事や、さっき説明した事を、Sが質問すると、"アホか!そんな事も知らんのか!"とめちゃくちゃに怒ったり貶したりします。アホにアホ!って言って何が悪い!とかなんとか、それで言った方はスッキリするのかもしれませんが、Sには何のプラスもありません。心に圧がかかって、蝕んでいくだけです。


心に圧がかかって、蝕まれて、Sが勝手に学校休もうが、Sが勝手に死にたくなろうが、言ってスッキリした方には何にも関係なく、罰もなく、むしろ、ウザい奴がいなくなってよりスッキリするのかな?と思ってしまいます。


なんかSが過剰にやられている様子を見ていると、何か他にイラつくことがあって、それをSが分からない事があった時にぶつけているようにも感じられて、"Sはお前らのサンドバッグかよ……"と思うのでした。


叩き過ぎて壊れたらポイみたいな。またSがいなくなれば、次を見つけるのでしょう。


そろそろまた学校を休ませる時期に来たのかな?と思います。ただ、休んでいいよと言うと、行く!となるので、声のかけ方が難しいですが。がっつり計画的に一ヶ月休ませて、不登校支援の学校へ切り替えるというやり方もあるので、近いうちにS本人に説明して、選ばせようと思うのでした……。


つづく。