かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第753話「絡まる糸、解ける糸」【2018年11月】

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夜、たびたびパニックを起こすS。お薬では抑えきれません。


学校からのストレスの持ち帰りに加えて、家の中には、そりの合わないパパがいます。パパはパパで、昔で言うところのアスペルガー。かいじゅう兄弟の障害を受容できていません。


Sは、泣き叫んだり、ものを投げたり、肋間神経痛が出たり、激しく息を吸ったり吐いたりしたり、今年は指も噛みます。でも、これでも昔よりはマシになりました。


今は20分ほど付き合って話を聞けば、絡まった糸は解けていきます。(昔は5時間近くかかっていました。加えて昔は弟Aくんも同じタイミングで発狂していました。昔のSは強迫性障害で手を水で洗い続けたり、チックもありました。)


一切、Sの濁流のような暴言には巻き込まれずにいれば、20分付き合えば、必ずこの激昂は下がるという自信を持って挑みます。


全員が落ち着いてから、「二人は成長しているよ、良くなっている」とパパに伝えると、パパは「20分も無理だ!」と言っていました。……今はこれでいいですが、私がいなくなったらバトンタッチだよ?とふと思います。


パパの糸も解かなければなりません。すぐ激怒して絡まります。仕事や外ではそんな様子を抑えているストレスがあるのでしょう。帰って一歩玄関に入ったらもう怒り出しています。私達がタイミングをずらして早く寝ていても、自分が食べた夕飯の片付けをしながら、叫んだり、物を投げたりしています。最近は8年半使った洗濯機の脱水が微妙で繰り返し止まり、暴言を吐きながら、洗濯機を蹴る音がします。


パパが、自分の辛さが障害による物だと思っていないので、Sや弟Aくんの辛さを、「そんなの当たり前にみんなあるストレスだ。世の中は全て辛く苦しくて当たり前だ。甘ったれるな!」となってしまうのかな?とも思います。


絡まる糸の様子は三人とも同じなので、互いにいつか分かり合えるはずなのにと思うこともあります。なんだか惜しい感じです。


ただ、パパに「あなたはアスペルガーだよ」と言ってしまったら、やる気を失って働かなくなる可能性もあるので、ずっと様子を見ています。


どう、伝えたら、この糸達は絡まずに済むのか。今は私が解いてやるけれど、"いなくなり対策"は必要かな?と思うのでした……。


つづく。