かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第764話「2つの絡まった糸」【2018年12月】

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* * *


夜、リビングで、かいじゅう兄弟は何枚も絵を描きます。そこへパパが何やら片付けについて細かい事を注意していました。


私:「機嫌良く静かに絵を描いているし、今、説教しなくていいんじゃないの?」

パパは私を無視して小言を続けていました。するとSが……

S:「もう。やめて。気分悪い。吐きそう。胸痛い。それ、就職の面接に出るような事なん?」

パパ:「は?お前、何、言ってんの?就職の面接?何?馬鹿なの?クズが。話、聞いてた?耳、聞こえんのか?」

私:「そんな言い方はやめて。今、機嫌良く絵を描いているし、注意するなら、その事があった、その時に的確に言わないと繋がらないし、やめて。その言葉遣いでは何も伝わらないよ。」

パパ:「うっせーよ。何が就職の面接なんだ、って聞いてんだよ。おい、答えろよ。おい!耳ないんか?おい!おい!おい!おい!おい!」


私の肋間神経痛も激しくなり始めました。


やめてと促そうとしたその時、Sが色鉛筆を箱ごと全て投げました。一部は猫のゲージに入ってしまいました。


Sを殴るパパ。


私:「ほら、こうなるやん。パパ、とりあえず、急いで猫のゲージから色鉛筆だして。」


しぶしぶゲージから色鉛筆を拾うパパ。


俺に謝れ!と叫ぶS。


散らばった色鉛筆を拾え!と叫ぶパパ。


しばらくして沈黙。


私:「パパ、追い立てるように、繰り返し、執拗に、人を馬鹿にして話すのはやめた方がいい。言われている本人も、聞いている周りも、とても気分が悪い。そのやり方は何もいい結果を生まない。私もいつもそういう扱いを受けているけど、気分はずっと悪い。あと、殴ることも完全な間違い。ここに、正しい事は何もなかった。」


Sは、自分が分からない話題や注意を長く受けると、「それ法律なん?」と言ったり、「それ就職の面接に出るん?」と言ったりします。ちょっとしたあおりだなと思います。あと、五年生らしい反抗期の中のセリフかなとも思います。


本当に法律に関係する場合は法律をからめて説明を、面接に出る可能性があるならその話も、全く関係ないけれど大事な話の場合は大事な話だよと、ただ、返答すれば、特に大した事にはなりません。


しかし、パパのように、からかうように言ったり馬鹿にすると、爆発します。学校では爆発まで至っていないようですが、学校でもおそらくこんなやり取りはあるかな?と思います。


Sのたまにあるちぐはぐな会話は、周りにとったら"とんだご迷惑"…かもしれませんが、ちぐはぐな会話を、誰か聞いてやって、馬鹿にせずに絡まった糸をほぐすように正してやって、場を整えてくださいませんか…と思います。


パパに対しても同じです。何か大きなズレが根底にあります。発達障害による認知のズレなのか、ストレスがたまり過ぎた事によって、怒りをコントロールする術を失っているのか、何らかの人格障害なのか。


絡まった糸は解くしかありません。我が家には2つあります。近くにいる弟Aくんも胸が痛くなる影響を受け始めています。


やっぱり……我々は解散するしかないのかな?と思う事もあります。様々な重度の障害のある子や親を持つ家庭の離婚率はかなり高く、珍しい事ではありません。


ただ、今、私が子供二人を引き取り、別居なり離婚なりした上で、いつか近い将来に私が死んでしまうと、子供二人はどうなるかな?という心配もあります。然るべき施設へ行くのかなと思いますが、四人家族でいた場合に私が死んだら、一旦は、パパが子供二人を育てる為に、義実家のサポートも受けられる(かいじゅう兄弟は熊本の家族が大好き)かなと思うのです。


だから、四人家族のままで、できる努力をする。あったとしても、環境調整としての別居までかなと思います……。


つづく。