かいじゅう兄弟

二分脊椎症のママと発達障害のかいじゅう兄弟が繰り広げるドキュメンタリー

第780話「リセット」【2019年1月】

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* * *


年末年始の約5日間。パパとかいじゅう兄弟が熊本へ行っていない間……静かなひと時を過ごし、再び三人が帰って来てから、……あ!毎日はこんなに騒がしかったのか!と気付きました。


Sくんは不器用による失敗がこんなに多かったか!それで、こんなにパパは頻繁に怒鳴り散らしていたのか!


Sくんはこんなに執拗に弟Aくんに絡んでいたのか!


弟Aくんはこんなにお手伝いを頻繁にして、頻繁に失敗して、頻繁にパパに怒鳴られて。二人と空回りで死にたいとなっていたのか!


などなど。


色々、少し前まで渦の中にいて当たり前だった事が、新鮮に、やっぱり、おかしな、悪影響し合うバランスだなと感じました。


少し前まで。イラッとしたのを隠して、無反応無表情、冷静に対処を心がけてきましたが、今は年末年始の休養でリセットできたのか、イラッとしなくなって、ただただ、私はこの渦の中にいたのかという気付きに出会っています。


弟Aくんは熊本で楽しかった出来事もたくさんあったようですが、帰ってすぐに、私と二人で外で遊びたいと言うので、200回くらい、ドッジボールの練習と(私、クタクタ、死にそう、笑)、なんちゃって卓球をして遊びました。遊びながら、急に、いつもの、本来の弟Aくんに戻って行き、出来ないと切れたり、いや、出来ると思ったら必ず出来る!と心を整えたり……そして、ぽつりと、「死にたい」と言いました。


話を聞くと、熊本で。「親族が集まり、毎日出かけて楽しかったけれど、みんなが見ていない時にSくんに蹴られたり、首を絞められたりした。パパに言うと、今度はパパがSくんを怒鳴ったり蹴ったりした。だから、パパに言わずに我慢していた。」そうです。……なるほど。6日目の朝に帰って来たので、我慢できる範囲だったのかもしれません。


成長を三年くらいの単位で見ると、Sくんは心が強くなった分だけ、周りが見えなくなりました。空気が読めないと言われる問題を抱え、気付き、立ち止まり、悩んでいますが、時には強く振り切る必要もあるし、自らを振り返る必要もあるし、大事で、一筋縄ではいかなくて、あと三~五年はかかる課題の入口へ来た感じです。


弟Aくんは、三年前は自分自身の感情の波に、特に怒りのコントロールが出来ずに苦しんでいました。当時、完璧な自分像を求めるあまり、途中で、全てを破壊してしまいました。今はそれが分かっているので、周りをよく見て、自分がどんな親切や手伝いを周りへしたらいいのかを最優先に考えて、ブレーキをかけて行動するあまり、相手が、例えば、パパやSくんやクラスのグレーなお子さんだった場合、いくら親切にしても攻撃される事があって、疲弊して、死にたいとなります。弟Aくんはこの三年間で別人のように成長しました。特に一年生になってから、秋から冬にかけて、大きく成長し、その分、死にたい"濃さ"は、濃く、深くなりました。


パパはこの三年で、凄くよく喋るようになりました。そして、1日に数回、SSTを入れなければならないチグハグを披露します。あと、トンデモナイ忘れ物が増えました。全て私にフォローさせます。仕方ないのでやってのけます。ごめんねと、ありがとうを、少しだけ言えるようになりました。


と、三者三様の成長を見つめていると、弟Aくんが一番年上で、Sくんが次で、パパが末っ子の感じがします。Sくんとパパは周りが見えない分、今は苦しみが浅いですが、弟Aくんは周りがくっきり見えてしまっているので苦しみが深いです。


弟Aくんとの時間を積極的に取る事、私自身が自分の時間を取る事、SくんのSST・学力のフォローを、積極的かつ計画的に進める事。この3つでいこうと思います……。


つづく。